ポケモンソード・シールドの公開動画考察③
今回はポケットモンスターソード・シールドの新テーマ「産業」について考察します❢
・ポケモンソード&シールドのテーマは「産業」と「ポケモンとともに働く」
新たな冒険の舞台となるのは、広大な「ガラル地方」!
おだやかな田園風景や、近代的な都市、雄大な草原や険しい雪山など、さまざまな表情を持つ地方だ。
人とポケモンがともに暮らしながら、協力して産業を発展させているぞ。
主人公はガラル地方を冒険しながら各地のジムをめぐり、あこがれのチャンピオンを目指すぞ!
イギリスといえば産業革命が起こった国としても有名ですが、公式サイトの説明にも「産業」というワードが含まれています。また「ポケモンが人間とともに働く」という観点は今まであまり触れられてきませんでしたが、第8世代ではメインのテーマになると思われます。
また公開された動画内にもガラル地方と「産業」を結びつける様々なアイテムが登場していました。
↑ヒバニー・メッソン・サルノリが登場したガラル地方のイメージ動画。
ヒバニーたちが登場する前に大きな滑車と蒸気がズームでとらえられています。
↑公開された動画冒頭。
さり気なく倒れた猫車が映っています。農作業や土木作業に使われているものでしょうか。
↑鉱山のような洞窟内の画像。
トロッコ用の線路が見えます。こちらにも猫車とスコップ(シャベル)とツルハシ、カンテラ、バケツなどが無造作に置かれています。
公式サイトの説明文に加え、イギリスが舞台であること、「鉄道」「蒸気」「滑車」「歯車」など動画で公開された映像には、産業革命をにおわせるアイテムが数多く登場していることがわかります❢
・今までの働くポケモン
過去作でも一部で働くポケモンの姿が見られます。その一部をご紹介します。
第1世代
第2世代
第3世代
ホウエン地方に引っ越してきた主人公の家の引っ越し作業をゴーリキーたちが手伝っていた
第5世代
イッシュ地方ではほとんどのジムリーダー・四天王が何らかの職業についているという設定がある
第7世代
アローラ地方のゴミ処理場でアローラ中のゴミを食べている
・産業革命とは?
産業革命とは、イギリスの18世紀から19世紀にかけて起きた産業および社会構造の変化のことです。
「革命」というとふつうはフランス革命のように、王様が倒されてそれまでの国の階級制度などがひっくり返ることを言います。
それを産業革命に当てはめたということは当時としてはかなり劇的な変化だったのでしょう❢
歴史の授業で習った人もいると思いますが産業革命は「綿織物産業」から始まりました。
当時のヨーロッパの一般的な洋服は毛織物。原料はウール、つまり羊の毛ですから快適とは言えません。
そこで目をつけたのがアジアで作られていた綿織物(コットン)です。綿は綿花、つまり植物のワタを使っているので着心地もサラサラ。
当時のヨーロッパの人たちはみんな綿織物の洋服がほしくなりました。でもインドの職人さんたちが作った服は高いんです。
毛織物もインドのような暖かい国には不評で全然売れません❢
でも綿織物の洋服はほしい。そんな状況が続いてイギリスはいつの間にか貿易赤字になってしまいました……
そこでイギリスの人たちは自分たちでなんとか綿織物を自作しようと考えました。
もちろんそれまで羊の毛を刈り取って糸をつむぎ布を織っていたイギリスの人たちにとって簡単なことではありません。
しかも先祖代々綿織物の技術を受け継いできたインドの人たちの足元にもおよびません……
しかしそんな中でもいくつかの人たちが織物技術を工夫して、下手な人でも織物が作れる「機織り道具」や「機織り機械」を考案しました❢
イギリスの人たちは手作業の未熟さを道具や機械の力でカバーしたんですね。
初めは「道具」だった織物技術も次第に「機械」になり機械が集まり「工場」になり工場が集まり「会社」に進化しました。
今では当たり前の会社もこの時にできたんですね。このように綿織物から始まった技術革新は社会全体を巻き込む大きな渦となり、後に産業革命と呼ばれるようになりました。
モンメンは木綿、英名はどちらもコットンから取ったcottoneeとWhimsicottです。
タンポポがモチーフのポポッコもありでしょうか。逆に毛織物はメリープですね。
こちらも大型機械の動力として活躍しました。
石炭を食べて白煙を噴出するコータスや歯車をモチーフとしたギアル・ギギアル・ギギギアルもありですね❢
ガラル地方でもリージョンフォームがあるのかまだわかりませんが、ここらへんは蒸気機関車をモチーフにしたリメイクなんかがあれば面白そうです。